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たそがれのもっとも明るい場所にゐて幼年時代の悪夢をおもう
星屑やわれを戒めこの街の流れのなかで永遠にあれ
ひとがみなわれを忘れて歩みゆく一瞬のやさしい渚
神の戸を開け給え、うつしよに燃ゆるキャデラックのため
この夜を犯せ、この都市を犯せ、いずれ来る死に捧げ給えよ
わが友よ、あまねく夜を歩きたるひとの横顔覘くべからず
雨がやみ春訪れる街角に各々の衣装展示されたり
たらちねの母も静かに眠りたる夜の大きな穴が開くなり
墨守する国語のひとつ字訓とは河の流れに逆らわぬこと
わが死後を神が笑えばそれよし鮭の産地をひとり眺むる
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