短歌日記49

 

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 歌論への試み

 単一的な「コンビニ短歌」からの脱却方法

 文語から口語、さらに交接歌へ

 歌の墓場→新聞歌壇?

 テーマの逸散

 なぜ歌人たちはより高い世界を見ようとしないのか

 日常を超えて

 ユーモアとは戯けにあらず

 たったひとりで歌うこと 
 

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 詠むことの昏さのなかで一握の抜け髪ひろう世界の終わり


 より高き針の山への道をいま臨みたるなり地下道抜けて


 薄荷飴嘗めつつめくる歳時記に水子の一語書き加えたり


 砂漠にて鯨が泳ぐ子らが飛ぶすべて真昼のウォトカの夢


 死に顔のならぶ回廊やがて来る週末のプール夢見る


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