2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

短歌日記2

かげひとつ 街のなかから掬いあげ いま左手の森に投じる あえかなる星の棲家よ夜というイレモノあればぼくも入りたい まだら雲 西の空にて揺蕩えばまだわれ知らぬ旋律を聴く かすかなるときのさえずり 終わりとはすべての罪が贖われること 川魚 逆さに泳ぐ川…

短歌日記

見えるもの 見えざるもののむこうからかもめが飛んだ土曜日の朝 霰降る寂しさばかり天啓の彼方にいつか街が舞うかな たそがれが劇中劇のようにある駅前広場の案内板たち