2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧
午後まで晴れていたのに それからはずっと 降りやがって いまはもうちがった肉体が 駅を拒みつづけるのはいったい、 どういった理由なんだ、運転手さん おれが待っていた、すべての休息のなかで 頰笑んだはずのものが泣いているのに バスがでないのは天候ば…
(こいつを書いてるのは生田川上流の長距離バス発着場。たぶん発表はしない)。 詩を読むのは かなしい ことか 沼に空砲を撃つみたいにむなしいときもある なにも感じなくなったぼくはただ頁をめくる さようなら 愛しかったものたち ぼくらのけものの 魂しい…
ピクニックでずっと ぼくは女の子たちといる 男の遊び方がわからなかった ぼくは6歳 やがてなにもかもに締めだされ フォール・アウト 中空にさまざまなかたちの動物たちが パンチ・アウトされる 悲しいね もうだれもいない 愛を教えてもらえないのなら はや…
苺はそれ自体が詩だ 最終バスみたいに きみが消えてしまう 苺の31音はぼくには聞えないから ガンマイクとともに 農夫の武田さんと 一緒に録音 するのさ 甘く、すっぱい、つぶらな短歌をきみに届けたい でも手遅れ なぜなら苺をぜんぶ食べてしまったから 31音…
他者のなまえで (会ったこともないかれの、) だれかに酒を奢る このとき問題になるのはライムか、 レモン、 どちらを添えるかということ。 なまえのだれかなら、 どっちにするのか。 天使に化けた女たちのために、 財布をからっぽにする のは愉しい かつて…
ポラロイドのフィルムが切れた。 カーカーはくその幼児語だって聞いた コーヒーを呑みながら そういった男の銀河 は、カーカーでいっぱいだ ぼくは馴染みとなったそわそわをなんとかしようともがいてる ハンバーガーを食べながら。 ハイネケンをだしてくれる…
雲がひとのように 長距離バスとならんで 森のなかへ姿を消す 時間は ぼくらがもってるいじょうに 感情をもってる ──それはコーヒーみたいに ──それは警官みたいに ──それは眠りに就く子供みたいに ぼくは雲が好きだ 有情群類とともにして もうじき下車します…
★なんとか生き残ったというだけの1日今月はもうカラケツ¥20,000在った貯蓄もなしその金でギターを、ギターを買おうとおもっていたのに安物のシンラインか、エスクワイヤーのストラトでおれはロックンロールをやりたかったのにまたも酒に裏切られ、譫妄と幻…
* うつし世にきみがなからば草もなし夜の点火をすべて消す2時 ひとめすら逢わぬひとこそおもいたる月の枯れゆく秋の終わりに 秋驟の余り字あればかのひとの墓にむかって静かに投げよ 夢在らばわれらが詩人幸あれと願い眠れる時計問屋は ゆれる葉のいつわり…
神に似し虹鱒捌くはらわたに出産以前のかがやきばかり 生田川上流に秋を読みただ雨を聴く水に宿れる永久ということ 校庭の白樫の木老いたれてもはやだれもぼくを呼ばない それでもまだ青年の日を悔やんでる、眼つむれば無人の回転木馬 北にむかって濁れる河…
みじかい階段をあがって入出庫のホームを歩き、その半ばにあるエレヴェータにみんなと乗った。ぼく、フロア主任、香水の臭う長身の男、年増女、そしてかの女と。2階での持ち場に就いて、まずは棚づけを始める。室いっぱいに棚が並び、そこには照明器具の部…
リリオム ならず者のところへもくるか? もし愛したら──(モルナール「リリオム」) * 天籟を授かりしかなゆかこという少女愛しし十二のぼくは 裏庭を濡らす霧雨にすらかのひとのかげを重ねたりにけり 初恋に死すことならず三叉路の真んなかにただネオンあ…
* 水鉄砲撃ちつくしたり裏庭を駈けて帰らぬ幼年の業 美少年クロスロードにさしかかり魂しいの値をきょうも数えん 翻るワンピースや物干しの彼方に失せる数千のきみ 怖じ気づいて去るぼくの姿よ泥濘のなかに紛れん犯意の確かさ ロックンロールの墓を建てたい…
さよなら文鳥 永久のこと 夕なぎに身を解きつつむなしさを蹴りあげ語る永久のこと 甘酸っぱきおもいでもなく過ぎ去りぬ青電車のごと少年期かな 陽ざかりにシロツメ草を摘めばただ少女のような偽りを為す ぬかるみに棲むごと手足汚してはきみの背中を眼で追う…
うごくことさえできずにきみが立っているのを観察する植物 でもそれがなんだったかがおもいだせない夏草のかげ くだらないひとだねっていわれるかも知れない大人になりきれないぼくは 花かすみ病かすみのなかでいま身をひらかれるひまわりの種 きっとここが…
* 黒がねの馬の蹄のように鳴る吾の革靴よ闊歩、kappo! 遠ざかるうなだれるかれ晩秋の一夜のように立ちあがれない 斑鳩のそらよひとひら羽が落ち町全体を包む漆黒 倦めばただ天井見つめひとときの虚ろのなかをさ迷いし哉 黒雲のむかうところにたどり着くさ…