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テクニカラーと、アメリカの夜によって棄てられた俳優の路上 朝までずっと最終出口をさまよう深夜帯 だれにも求められないことが、なぜか嬉しい ハイウェイを望む橋で、君が代を歌いつづける動機がうら若い夜だった たしかにおれは目撃した 映写技師が撃たれるのを 殺しの終わったスクリーン ホリゾントが落ちて、そのむこうが赤色だったこととを そしてヒロインの腕が
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管理人室に明かりが燈る 一瞬フラッシュが焚かれ、ポラロイドの女が駈け巡る 叢のなかで放置された車 発見された死体には黄金が隠れていた ビジョンのない空間で、照明が破壊される 散水機が暴走して管理人が逃げだすのは紳士の流儀 たしかにじぶんにはちがいないが、代役を立てるべきだと主演が主張するなか、ビルの破片を受け止めて衣擦れを濡らす音楽が高い彩度とともに
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だれにいなくなった室に燐寸を投げる 映画の終わりの世界の夜 離陸するはずが胴体着陸してしまった窓で、たくさんのひとが死ぬ そしてわたしたちはアキラくんに会うの 逆転チェストだ、イナズマン 紙コップを持ったまま、水に攫われる監督が言語論を叫んで ポンティの本を撃ち抜く たったいま、通りすがるぼくが知覚の扉を清め、幻覚剤の暗喩を回転放出するのだ でも、
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