(こいつを書いてるのは生田川上流の長距離バス発着場。
詩を読むのは
かなしい
ことか
沼に空砲を撃つみたいにむなしいときもある
なにも感じなくなったぼくはただ頁をめくる
さようなら
愛しかったものたち
ぼくらのけものの
魂しいが
自動車に轢かれて
死んでる
きみはぼくの友達じゃない
たったそれだけのありきたりなこと
ぼくは詩が読めなくなってしまった
山火事がきれいな夜を
ずっと待っている