2023-02-10 短歌日記44 短歌 倖せという字を棄てる野辺に真っ赤な花咲くとき 咎人のわれが触れよとするまたたきに鳥の一羽が去ってしまった ヘロインの売人・歌う数え唄・ヤク中だらけの朝の街角 河枯れる陽だまりありぬ牛またぐ子供のかずを数える真昼 なみだぐむ玉葱姫よかなしみは心のなかにいつもあるべし 幼さがほまれとなりぬ少年は今宵カレーの王子さま