2022-12-23 短歌日記42 短歌 * 水色のゆうぐればかりひとりのみクリームソーダを飲み終わりたり いくつかの木片ひろうくべる火を持たぬわが身の寂しさゆえに 言葉とて秩序に過ぎぬ 悪霊は百科事典のなかに棲むなり 陽だまりに冬日が落ちる真四角の空を抱いて飛ぶ天使たち 静寂も燃ゆる真昼よわが胸の言葉のすべて交換されたし 落下する時のはざまよ抒情とはだれも知らない町のざわめき *