2022-10-24 短歌日記40 短歌 * 愛されてゐしやとおもう牧羊の眼のひとついま裏返る 流されて種子の絶滅見送れば秋の色さえ透き通るかな 足許を漂う季節いつかまた看板ひとつ降ろされてゐる 涙とは海の暗喩か岩場にて蟹の死骸を見つむる午後よ さらばさらばよ石くれの硬さをおもうわれの郷愁 *